【失敗談】「ネガティブ禁止」生活をやってみたら、3週間で逆にメンタルが崩壊しかけた話

体験談・失敗例
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「今日から絶対に、ネガティブな言葉は使わない!」 「すべての出来事をポジティブに変換する!」

数年前、ある自己啓発書に感化され、そんな極端なルールを自分に課しました。 結論から言うと、このチャレンジは大失敗に終わりました。それどころか、始める前よりも心が不安定になってしまったのです。

今回は、「エセ・ポジティブ」の罠と、そこから学んだ「本当の心の守り方」についてお話しします。

「前向き」という名の仮面

最初の1週間

順調でした。仕事でミスをしても「これは成長のチャンス!」と即座に変換。嫌な上司の小言も「私への期待の裏返し」と無理やり解釈しました。 表面上、私はとても明るく、エネルギッシュな人間になったように見えたはずです。

2週目を過ぎたころ

しかし、2週間目が過ぎた頃から、奇妙な疲れを感じ始めました。 家に帰ると、どっと体が重くなる。テレビを見ても笑えない。 そして3週間目、友人に軽い悩み相談をされた時、私は心の中で「そんな暗い話しないでよ、せっかく前向きでいるのに」とイライラしてしまったのです。

シロクマ効果:抑え込むほど強くなる

なぜ、「ポジティブ」であろうとしたのに、こんなに苦しくなったのでしょうか? 後に心理学を学んで、その理由がわかりました。皮肉過程理論(シロクマ効果)と呼ばれる現象です。

「シロクマのことを考えないでください」と言われると、かえってシロクマのことばかり頭に浮かんでしまうように、人間は「ネガティブになってはいけない」と禁止すればするほど、脳がネガティブな感情に執着してしまうのです。

私は「平気だ」と嘘をつくことで、自分の本当の感情(悔しさや悲しみ)を無視し続けていました。 行き場を失ったネガティブな感情は、消えることなく心の底にヘドロのように溜まり、最終的に爆発寸前になっていたのです。

「雨」を否定しない

この失敗から私は学びました。 本当のポジティブシンキングとは、土砂降りの雨(トラブル)の中で「これは晴れだ! 最高だ!」と叫ぶことではありません。

「あ、雨が降ってきたな。嫌だなあ。濡れると冷たいな」 そうやって事実と自分の不快感を認めた上で、 「さて、じゃあどの傘をさそうか? 雨宿りしてコーヒーでも飲むか?」 と対策を考えること。

ネガティブな感情は、自分を守るための大切なアラートです。蓋をするのではなく、「教えてくれてありがとう」と認めてあげる。 それ以来、私は「辛い時は辛いと言っていい」というルールに変えました。不思議なことに、その方がずっと、心は前向きでいられるのです。

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