「私はここがダメだ」「もっと計画的にならなきゃ」 私たちは学校や職場で、常に「弱点」を指摘され、それを直すように教育されてきました。赤ペンで直されるのは、いつだって「間違っている箇所」です。
しかし、ポジティブ心理学の父、マーティン・セリグマン博士らはこう考えました。 「マイナスを埋めてゼロにしても、人は幸せになれない。プラス(強み)を伸ばしてこそ、人は輝く」
今回は、世界190ヶ国、数百万人が利用している科学的な強み診断ツール「VIA(ヴィア)」と、その活用法をご紹介します。
あなたの武器は「24種類」の中から選ばれている
VIA研究所は、歴史上のあらゆる文献や文化を調査し、人間に共通する普遍的な美徳を24種類の「強み(Character Strengths)」として分類しました。
- 好奇心、向学心、創造性(知恵)
- 勇敢さ、忍耐力、誠実さ(勇気)
- 親切心、愛情、社会的知性(人間性)
- 公平さ、リーダーシップ(正義) ……など。
重要なのは、私たちは全員、この24個すべてを持っていますが、「並び順」が違うということです。 上位5つに来る強みを、「シグネチャー・ストレングス(特徴的な強み)」と呼びます。これが、あなたの「自分らしさ」の核となるものです。
「強み」を使うだけで幸福度が上がる
もしあなたが「慎重さ」が低い(下位にある)タイプなのに、事務作業でミスをしないよう必死に努力しているとしたら、それは非常に効率の悪い生き方です。 研究によると、自分の上位の強みを日常で使っている人は、そうでない人に比べてストレスが低く、自尊心が高く、仕事のパフォーマンスも高いことが分かっています。
苦手なことを人並みにできるように努力するよりも、元々持っている強みを「新しい方法」で使う方が、はるかに幸福度は高まるのです。
今週のワーク:強みを「新しい方法」で使う
まずは、VIAの公式サイト(無料)で自分の強みを診断してみてください。 そして、トップ5に入った強みを一つ選び、**「今週はこれを新しいやり方で使ってみよう」**と意識します。
- **「好奇心」**が強みなら: → いつもと違うルートで通勤してみる。食べたことのない野菜を買ってみる。
- **「親切心」**が強みなら: → 同僚にコーヒーを淹れてあげる。エレベーターで「開」ボタンを押してあげる。
- **「向学心」**が強みなら: → 興味のあったジャンルのYouTube動画を1本見る。
まとめ:あなたは、あなたのままで素晴らしい
「あの人みたいにならなきゃ」と焦る必要はありません。 あなたには、あなただけの最強の武器セットが最初から備わっています。
欠点を見るのはもうやめましょう。それはあなたの装備ではありません。 手元にある「強み」のカードをどう切るか。それだけを考えれば、人生はイージーモードに変わります。

