「病は気から」という言葉がありますが、あなたはこれをただの迷信だと思っていませんか? 実は、心のあり方が私たちの寿命に直接的な影響を与えることが、あるユニークな研究によって証明されています。
今回は、ポジティブ心理学の中で最も有名で、最も説得力のある研究の一つ「ナン・スタディ(修道女の研究)」をご紹介します。
この記事を読み終える頃には、あなたは「ポジティブでいること」を、健康サプリメントと同じくらい重要なものだと感じるようになるはずです。
なぜ「修道女」だったのか?
人の寿命を研究するのは非常に困難です。食事、運動、喫煙、経済状況など、寿命に影響する要因が人によってバラバラだからです。 そこで、ケンタッキー大学のデナー博士ら研究チームは、「修道女(シスター)」に着目しました。
彼女たちは全員、同じ修道院で暮らし、同じものを食べ、同じ時間に起き、お酒もタバコもやりません。 つまり、生活習慣の条件がほぼ完璧に揃っているのです。ここで寿命に差が出るとすれば、それは「内面(心)」の違いしかありません。
22歳の時の日記が運命を決めていた
研究チームは、180名の修道女が「22歳の時」に書いた自伝(日記)を発見し、そこに使われている「ポジティブな言葉(喜び、愛、希望など)」の数を分析しました。
そして、彼女たちが75歳〜95歳になった時の生存率を追跡調査したのです。 その結果は、研究者たちを驚愕させました。
- ポジティブな言葉が少なかったグループ: 生存率 34%
- ポジティブな言葉が多かったグループ: 生存率 90%
さらに94歳時点では、ポジティブなグループの半数以上が生きていたのに対し、そうでないグループは1割しか生存していませんでした。
寿命の差は「喫煙」のリスクに匹敵する
最終的に、最もポジティブなグループは、最もネガティブなグループよりも、平均で約7年(最大で10年とも言われます)も長生きしたことがわかりました。
これは、喫煙者がタバコによって失う寿命とほぼ同じ年数です。 つまり、「日常的にポジティブな感情を持つこと」は、「禁煙」と同じくらい健康へのインパクトがあるということです。
感情は「身体」を作る
なぜこれほどの差が出たのでしょうか? 最近の研究では、ポジティブな感情が免疫機能を高め、心臓血管系のストレスを軽減することがわかっています。 「嬉しい」「楽しい」と感じるたびに、あなたの身体の中では細胞レベルで修復と強化が行われているのです。
私たちが推奨している「3つの良いこと」や「ACR」は、単なる気休めではありません。それは、あなたの命を守り、人生を長く楽しむための「投資」なのです。
今日から、未来の自分のために、心に少しだけ「良い言葉」の栄養を与えてあげませんか?

